橋梁の塗装とは?|塗り替えについて詳しく解説


兵庫県でアパートやマンションなどの塗装工事を行っております、株式会社フジイ建装の藤井です。

突然ですが、あなたの家の近所や普段使用する道に、橋梁はありますか?
先日、お客様より「塗装が必要なものは住宅以外に何があるの?」とのご質問を受けました。

実は、定期的に塗替えが必要になるものは、住宅やマンションなどの建築物だけではありません。
移動の際に使用する橋梁も、定期的に塗装を行わなければならないもののひとつなのです。

そこで今回は、塗装について深く知ってもらうため、「橋梁塗装」について詳しく紹介していきたいと思います。
塗装工事のことを詳しく知りたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

橋梁(きょうりょう)とは?


橋梁とは、海や川、渓谷などを渡るためにかけられる構造物のことです。
多くの人からは「橋」という名称で親しまれています。

私たちが快適に生活をしていく上でなくてはならない橋梁ですが、年月がたつと老朽化が進んでしまいます。
そのため、定期的に状態を確認し、補修工事を行う必要があるのです。

補修工事の内容はさまざまあり、その中で最も代表的なものが「塗装による補修」です。

塗装を行う目的


それでは、橋梁に塗装を行う目的を見ていきましょう。

●見た目を美しく保つため

橋梁の塗装がはげて、ボロボロだと街の景観にも影響します。
塗装を行う目的のひとつは、見た目を美しく保つことです。

●腐食を防止するため

錆は、空気中に含まれる酸素と水分が金属と化学反応を起こすことで酸化し、発生します。
すると、金属を腐食させてしまう原因に……。

塗装をすることによって、金属部が空気中の物質と触れ合わないように遮断し、錆の発生や腐食を防止する目的があります。

●橋梁の寿命を延ばすため

補修工事が必要になる原因は、長年使い続けられたことによる「疲労」や、橋梁を支える橋脚のコンクリートの「中性化」、漏水による「腐食」など、さまざま。
そのため、それぞれに適した対処を行う必要があります。

橋梁はコンクリートや鉄などの材料で作られており、前述したように塗装を行わなければ錆が発生し腐食してしまうため、安全性や耐久性が低下してしまいます。
つまり、塗装工事は橋梁の寿命を延ばすために重要な工事のひとつということです。

劣化の原因


続いて、橋梁塗装が劣化する原因について確認していきましょう。

●紫外線によるもの


紫外線は、橋梁塗装が劣化する原因の大きなひとつです。

塗膜は、紫外線を受け続けるによって化学反応が起こり、分子構造が破壊されます。
結果、顔料が表面に浮き出て、※チョーキング現象が起こる原因になります。

※触ると粉状のものが付着する現象

●塗装の劣化によるもの


塗装の寿命はずっと続くものではありません。
経年劣化すると「防錆性能が低下」してしまう原因となります。

劣化による症状


では、橋梁塗装が劣化するとどのような症状が表れるのでしょうか?

●塗膜の「剥がれ」や「割れ」


上記の写真のように、塗膜が剥がれてしまっている場合は、補修工事で塗装を行う必要があります。

塗装の種類


橋梁の状態によって、塗装の種類は次のように分かれます。

●部分塗替え塗装

部分塗替え塗装は、「連結部」や「添え板」など部分的に塗装を行うことを指します。
補修工事のコストを抑えられることがメリットで、橋梁の状態を確認し劣化が激しい部分に塗装を行っていきます。

●全塗替え塗装

全塗替え塗装は、橋梁全体または劣化が激しい範囲が一定の規模以上になった際に塗装を行うことを指します。

橋梁塗装で使用される塗料は?


橋梁塗装では、「耐候性」や「耐久性」の高い重防食塗装が行われることが多いです。

工事では「天候」をチェックすることが重要


橋梁の塗装工事は、高所での作業のため危険を伴う工事でもあります。
雨が降った次の日などは、川などの水量が増していて危険性が高まっている場合も……。

そのため、工事の際は天候には十分注意し、作業員の安全を守ることが重要です。
また、塗料はしっかりと乾燥させる必要があるため、塗装に適した気温や湿度かどうかもチェックして作業を進めていきます。

作業の流れ


ここで、実際の作業の流れを見ていきましょう。

●塗膜調査

橋梁の塗膜調査を行います。
塗膜調査では、腐食の発生箇所や塗膜の状態などを確認していきます。

●足場の設置


塗装工事を行う前に、足場の設置をしていきます。
橋梁工事の場合、上から吊り下げる「吊り足場」を設置します。

●素地調整

剥がれてしまった塗膜や錆びてしまった部分を電動工具などを使用して除去し、下地処理を行います。
これは、塗膜の密着性を高める目的があります。

●塗装


塗装では、下塗りと中塗り、上塗りの3回に分けて塗装を行っていきます。

●足場の撤去

塗装工事が完了したら、足場の撤去をします。

●竣工検査

最後に、補修工事が問題ないかどうかのチェックを行い、工事は完了です。

まとめ


いかがでしたでしょうか?
橋梁の補修工事をしっかりと行うことは、利用する人々の安全を守ることにもつながります。
そのため、工事の際にはさまざまな検査を行って劣化の状態を判断し、適した対処を行うことが重要です。

今回の記事によって、あなたの橋梁塗装についての理解が深まりましたら幸いです。


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