【外壁塗装】イメージ通りに!外観デザインに合わせた色の選び方

外壁塗装は失敗できないので、できれば一発でイメージ通りの外観になってほしいものですね。
失敗すると向こう10年はそのままなので、その間我慢したくはありません。
とはいえ、お家のデザインは本当にさまざま。
どの色が正解なのかは、お家や本人の好みによって異なります。
今回は「イメージ通りの色を選び出せるか不安」と思っている方へ向けて、色選びのコツをご紹介したいと思います。

■イメージ通りにいかなかったらどうなる?

もし、塗装した色がイメージ通りではなかったらどうなるのでしょうか。
よくある失敗にはこのようなものが見られます。

・お家のデザインと色の組合わせが微妙に
現在のお家は個性的なものから、シンプルなものまで細分化されていますが、それぞれのデザインに合わない色だとちぐはぐになってしまうでしょう。

・思っていたより明るい色で汚れに困っている
カタログから色を選んだものの実際に塗ったら明るすぎ、時間がたったら汚れが目立つようになったという声はよく見られるもの。
白系やベージュ系は人気ですが、このような落とし穴が潜んでいます。

・お家の印象を優先しすぎて、周りから浮いた
こだわって選び抜いたつもりが、周りの家と比べると調和の取れていない色になっていたというケースも。
黒といったポピュラーな色でも、白っぽい家が多い場所にポンと現れると目を引いてしまうでしょう。

■イメージがすれ違ってしまう原因と回避方法

塗装したい色でも実際に塗ったら印象が違った……。
その原因と避ける方法についてご紹介いたします。

・面積効果

面積効果は、同じ色でも塗られた面積が広ければ見え方が変わってしまう現象です。
一例として、まず下の写真を見てみてください。

手前のお家で使われている茶色ですが、カタログに掲載されるとこのような色であることが多いです。

※カタログで使用される茶色

まったく違う印象だと思います。
カタログにある色サンプルは小さいため、このような面積効果によりイメージのすれ違いが起こってしまうでしょう。
回避するには、より大きなサンプルを取り寄せてみるのをオススメします。
塗り板というA4サイズのサンプルで比較すれば、実際に外壁に当てて見てみたり、自然光の下で色味を確認したりといったことができます。多くの視点から比べられるので、イメージからかけ離れた仕上がりになることは少ないでしょう。
この塗り板は塗装業者に依頼して用意してもらうようにしてみてください。
なお、カタログから選ぶというなら、明るい色ならワントーン暗い色。暗い色ならワントーン明るい色を選ぶようにしてみてください。

・カラーシミュレーションを過信してしまった
選んだ色をサイト・ソフト上で外壁に塗ってイメージをつかむ、カラーシミュレーションというものがあります。
外壁塗装店や塗料メーカーなど、さまざまなシミュレーションサイトがあるので、試した方もいるでしょう。
しかし、このシミュレーションはあくまでイメージをつかむためのもので、画像通りの色には必ずしもなりません。
たとえば画像を出力するモニターは製品・年数によって表示に違いがありますし、印刷してもプリンターの具合や色の出力方式によって差異が生まれます。

出版業界ではカラーの印刷物を大量に刷る前に、色校正というひと手間を加えています。
これは、印刷物がきちんとイメージ通りの色合いになっているかどうか、一度印刷してみて確認するもの。たとえデータ通りでも色選びはプロの世界でも間違いが起こるものなので、慎重にならざるをえません。
カラーシミュレーションは過信せず、あくまで「これくらいかな」と参考にする程度にするのがベターでしょう。

・相談不足
外壁塗装の担当者やご家族との話合いを避けてしまうと、自分では気づかなかった失敗などが見過ごされてしまうかもしれません。
よく選ばれるグレーやブラウンなどの色がありますが、ひとくちにいって色の範囲は広いです。
黒寄りなのか白寄りなのか、淡いのか濃いのか。そのような違いがあるので「グレーにしてください」と言っても、担当者の想像したグレーが自分の思い描くものと一致することは少ないでしょう。

また、ご家族から意見を求めることも大切です。
1人だとどれほど気を付けても視野が狭くなりがちで、失敗すると「あのとき相談しておけば」と後悔する可能性があります。
面倒くさがらず、周囲の人の意見を取り入れるようにしましょう。

■環境によっては避けたほうがいい色

お家の立地環境によっては、やめておいたほうがいい色があります。

・日当たりのいい場所は色あせする
南や西側の外壁は紫外線の影響を受けるので、時間がたつと色あせを起こしてしまいます。
赤・黄・緑はこの色あせを起こしやすく、徐々に劣化した見た目になってしまうでしょう。
色あせを起こしにくい色としては白・黒・青があげられます。

・汚れが発生しやすい場所はこの色に注意
車の行き交う大通りに面した立地、水辺から近い場所、公園や畑に近い場所などは外壁が汚れやすいです。
排気ガスや土ぼこりのほか、カビ・コケ・藻が発生するので、このような汚れが目立ちやすい白・黒は立地環境によっては避けたほうがいいでしょう。
汚れが目立ちにくい色としては、ベージュや灰色などの中間色とよばれているものが最適でしょう。

・黒は室内を暑くしてしまう
スタイリッシュで無難な色の黒ですが、外壁を一面黒にしてしまうと、熱がこもる可能性が高いです。
黒は太陽の熱を吸収してしまうので、夏場だと冷房の稼働率がほかの家より高くなり、光熱費がかかってしまうでしょう。
標高の高い場所や、日当たりのいい立地なら、黒の使用は塗装業者と相談してみるのをオススメします。

・近隣の家と合わせる
個性を出すために派手な色にしたことから、近隣の方から苦情が入り、訴訟に発展してしまった例があります。
これは極端な例ではありますが、自身が良くても人によってはそうではないことがあるので、多くの人から意見をもらうといいでしょう。
また、休みの日に近隣を見て回り、Googleのストリートビューなどを見て感覚をつかんでみるのもオススメです。

■景観ガイドラインに注意

自治体によっては、景観ガイドラインという良好な景観を保つことを定めていることがあります。
分かりやすい例としては京都があり、全国的には水色がメインカラーのローソンも、京都では景観に溶け込む茶色に変えています。
これは事業者のみの話ではなく、住民においても例外ではありません。
地域の取組みの一つなので、自治体のホームページから調べてみればガイドラインが見つかります。気になったら、自治体名と景観ガイドラインをセットに検索してみるといいかもしれません。
なお、地元の塗装業者なら、場所によっては景観法に関する届け出をしなければならないため、ある程度の知識を保有しているでしょう。

■付帯部の色と合わせる

玄関ドアや窓サッシなど、一部の家のパーツ(付帯部)は塗ることができません。
アルミ製や銅製のものは、材質そのものが強い耐久性を持つので塗装というメンテナンスが必要なく、そのままでも十分機能するからです。そのため、これらのものでできた付帯部は塗ることができず、外壁塗装で使う塗料の色の相性を考慮しなければなりません。
一例ですが、もしドアが茶色だとすると、青色の塗料を選ぶのはやめたほうがいいでしょう。
アルミ製か銅製か分からないなら、磁石がくっつくかどうか試してみてください。
くっつかなかったらどちらかである可能性があります。
ステンレス製はくっつくものとくっつかないものとがあるので、メーカーと製品名を確認して調べてみましょう。

また、シャッターも構造上塗ることができないので、シャッターの色の相性も考えたほうが吉です。

■このような外観のお家はこの色がオススメ

日本のお家には多くのデザイン・スタイルがありますが、スタイルによっては合わない色が存在します。
このような外観なら、以下のような色を選ぶと失敗が少ないかもしれません。

・南欧スタイル

2000年代から人気になり、徐々に数を増やしたスタイル。
南フランスやスペインなどのお家の特徴が取り入れられており、暖色の明るく薄い色の外壁とオレンジやブラウンの屋根をしていることが多いです。
粘土製の洋瓦は塗装できないため、屋根の色は変えられないと思っておいたほうがいいでしょう。デザインの良さを生かすため、外壁は白や明るいベージュ、砂色などの、明度が高く彩度がややある色がオススメです。

・アーリーアメリカンスタイル

1980年代にブームになったスタイルです。
ラップサイディングという縦幅の短い外壁材を段々に張っており、アメリカ開拓時代のようなシンプルな見た目をしています。
有名なものなら、札幌にある時計塔があげられるでしょう。
こちらは砂色やシェルホワイト、淡いグリーンやブルーなどのほか、淡いボルドーなどが合います。
北アメリカの乾いた気候や荒涼とした景色のなかに生まれたデザインなので、黒などの暗すぎる色は避けたほうが無難かもしれません。

・ブリティッシュスタイル

1990年代に広まったスタイルです。
テューダースタイル、ジョージアンスタイルなどとさらに細分化されますが、石やレンガを使っていたり、外壁に柱や梁が見えるようにしていたりと重厚でアンティークな見た目をしています。
建売住宅・分譲住宅などでもこのデザインの一部が取り入れられていることが多いです。
タイル仕上げや石張りの部分は塗装できないので、これらの色に合わせたほうが失敗は少ないでしょう。
暗めで彩度の低いブラウンや白、灰色がかったような色だと高級感を出しやすいです。

・モダンシンプル

2000年代から増えた形態です。
余計なものをできる限り排したシンプルな見た目が特徴で、多くは四角い見た目をしています。
こちらは色もシンプルなほうがまとまりを生むので、白や黒、グレーなどの無彩色がオススメです。
ワンポイントとして彩度の高い赤などを取り入れて、引き締まった印象にすることもできるでしょう。

■まとめ

外壁塗装に用意されている塗料の色は非常に多いですが、人気の傾向はあるので担当者に聞いてみるのもいいでしょう。
最初から1つに絞らず、候補をいくつか用意してみるのが無難かもしれません。
お家に合った色に出会えることを祈っています。

株式会社フジイ建装は兵庫県姫路市にて外壁塗装・屋根塗装などの塗装工事を承っております。
お家全体の塗装工事をすべてまかなえますので、築10年ほどがたっておりましたら、外壁塗装をご検討ください。
色選びについてもお手伝いいたしますので、ご不明な点がございましたらお気軽にご相談いただければ幸いです。
お問い合わせは以下より受け付けております。

お問い合わせ>>


一覧ページに戻る